ソムリエ・SAKE DIPLOMA 藤田から
ホワイトアスパラと黄身酢、北海道ワインのペアリング。
前回ご紹介いたしました、北海道産のグリーンアスパラガスに続き
ホワイトアスパラガスも季節を迎えております。
素焼きしてお塩とレモンでシンプルに召し上がるのも美味しいですし
この時期、当店のコース料理の中でお出ししているのは
蒸したてのホワイトアスパラに自家製の「黄身酢」をかけた一品料理です。
煮切ったお酒と味醂に、卵黄とお酢、お塩などを加えて作る黄身酢は
濃厚な卵黄の甘みにお酢のさわやかな酸が野菜と好相性で
見た目も黄身の鮮やかな色合いから、和食のソースと呼ばれることも。
実はこのアスパラと黄身酢の組み合わせ、フランス料理にも同じようなものがございます。
フランス、ロワール地方の “ アスパラガス ソース オランデーズ ”。
こちらもお酒(白ワイン)を煮て、卵黄とお酢(白ワインビネガー)、お塩を混ぜて作ったソースを茹でたアスパラにかけるという、季節の郷土料理だそうです。
お国は違えど、素材と相性の良いものは一緒のようです。
さて、このお料理にフランスの方がフランスの白ワインを合わせるので
田なべもワインで合わせてみたいと思います。
富良野市のワイナリーさんの “バレル富良野”
バレル=樽 の通り、木樽で熟成されたこちらのワイン、
樽由来のコクが黄身の甘味となじみ、
ブドウ由来の酸が、アスパラのみずみずしさ、ほんのりと感じるお酢の酸味と調和します。
北海道の食材に合わせて北海道のワイン、いかがでしょうか。