ソムリエ・SAKE DIPLOMA 藤田から
今やワイン王国と呼ばれる北海道!道産ワインに注目です。
冬も終わりを迎えようとしておりますが
まだまだスキーなどを楽しむ方、冬の味覚を求めていらっしゃる方、
「旧正月」のお休みでご旅行にいらっしゃるアジア圏の方、
たくさんの方々が北海道にお越しになっています。
さて、北海道にいらした方に飲んで頂きたいのが、北海道産ワイン。
ワイナリー数は2023年末の時点でなんと、64箇所にも増え
北海道のワイン産業は急成長を遂げつつあります。
中から当店では5つのワイナリーさんにお世話になっております。
小樽市 オサワイナリーさんより
“ tabi ”(白)
オサワイナリーさんの銘柄の中でも、tabiはお鮨との相性を考えて造られたとのこと。
まさにネタ、シャリ、ワインのバランスがよく、一貫一貫、食べるごとに楽しめる味わいです。
小樽発祥の「旅路」というブドウ品種で造られた、旅の途中で飲みたくなるようなワインです。
千歳市 千歳ワイナリーさんより
“北ワイン ケルナー”(白)
“北ワイン ピノノワール”(赤)
千歳ワイナリーさんのケルナーは北海道らしい爽やかな酸に加えて、お出汁の旨味のような風味を持ち、
繊細な味わいのピノノワールは、熟成するにつれてコクと複雑味が醸し出され、お醤油にも合わせやすいフレーバーが感じられます。
お刺身や焼き魚とも合わせて頂きたい、和のテイストを隠し持つワインです。
洞爺湖町 月浦ワイン醸造所さんより
“ミュラートゥルガウ”(白)
“ドルンフェルダー”(赤)
月を象ったラベルが印象的な月浦ワインは、北海道洞爺湖サミットが開催された町のワイナリー。
某映画に登場したことで話題となり、ますますファンが増えているようです。
青りんごや白い花のような上品なアロマの白ワインと、果実味豊かでほどよい酸味がまろやかな赤ワインです。
余市町 平川ワイナリーさんより
“Solitude Terre de Yoichi”(白)
オーナーの平川さんは、ソムリエとしても豊富なキャリアを持ち、フランスで醸造学を学んだのちに世界各地のワイナリーでの醸造を経験された方。
Solitudeは完熟したフルーツのトロピカルなニュアンスに、ハーブ香とキリッとした酸が心地よく、食事を進ませる白ワインです。
富良野市 富良野ぶどう果樹研究所さんより
“Barrel Furano”(白)
富良野はヨーロッパの気候風土に似ていることから醸造用ブドウの栽培が始まり、ワイン造りが発展していったそうです。
バレル=樽の意の通り、樽熟成によって醸されたワイン。
樽熟成由来の甘く香ばしい香り、口当たりのやわらかさがありつつ、やや辛口に仕上がった味わいです。
ワインは、テロワール(自然環境要因)が味わいの重要な要素になると言われています。
北海道の風土や気候で育ったブドウのポテンシャルと
それぞれのワイナリーさんの個性で造り上げた北海道産ワイン、
美味しい思い出にいかがでしょうか。